よくご質問頂く事項について少しお話致します。

かねこ大腸肛門クリニック

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肛門の病気について

   肛門にはいろいろな病気があります。よく診かけるものについて簡単に説明します。

(1)痔核

一般にいぼ痔といわれるもので肛門の外側に発生するもの(外痔核)と内側に発生するもの (内痔核)があります。外痔核は肛門の外側に皮膚のたるみのような疣(いぼ)状のもので 時々腫れて痛くなります。大きく腫れた時には手術で切除することになりますが、入院が必要 になることはほとんどありません。小さいものは飲み薬と軟膏で腫れと痛みはなくなります。 内痔核は肛門の内側にでき血管の塊のようなものです。軽いものは硬い便を無理に出した時に少量の出血がありますが 痛みは伴いません。大きくなると出血量も多くなるようになり排便時疣のようなものが肛門から脱出するようになります (脱肛)。 軽いものは坐薬で治療しますが大きくなって出血が多い時や脱肛する場合には手術が必要になります。およそ1週から 10日間入院しその後1週に1度ぐらいの通院が必要です。入院しないでも手術は可能ですが楽に早く確実に治すためには 入院した方が良いでしょう。


(2)裂肛

一般に切れ痔といわれるもので肛門の粘膜が裂けた状態になっています。 排便の時に痛み出血を伴います。痛みが強くて排便ができないようになることもあります。 慢性化したものは肛門の外側に疣(いぼ)のようなもの(みはり疣といいます)ができ、 肛門の内側に硬い疣ができ(肥大乳頭といいます)排便のたびに脱出するようになります。 痛みが軽いものは繊維が多いものをたくさん食べて水分も多目に飲むようにして便を軟らかくすれば治ることが 多いのですが、痛みが強い場合は深い傷ができているとかんがえられます。 このような時には内括約筋(肛門の括約筋のうち一番内側の筋肉) が異常に強く収縮しており排便も困難になります。 5分程度で終わり入院も通院も必要ない簡単な手術で劇的に痛みも排便困難もなくなり、 その後軟膏などを使えば完治します。 慢性化したものは入院手術が必要になりますが、1週間程度で退院できます。



(3)肛門周囲膿瘍

肛門のまわりに化膿が始まり膿が溜まった状態です。 はじめは何となく重苦しい感じがするだけですが、 少しずつ腫れぼったくなり歩いたり咳などをすると響くような強い痛みを感じるようになります。 自然に破れて膿が出てくることもありますが深いところに膿が溜まった場合には切開手術が必要になります。 膿が出れば痛みはなくなりますがこれで完治するわけではありません。 そのまま放っておくといずれまた膿が溜りだし再発します。 肛門周囲膿瘍は痔ろうの始まりなのです。



(4) 痔ろう

肛門のまわりに押さえると痛みがある硬いかたまりを触れ、時々少量の排膿がある状態をいいます。 細い管で肛門の内部とつながっており、硬い部分だけを切除しても必ず再発します。 いろいろなタイプがありますが大部分は深くなったりあちこちに枝別れして悪化します。 時には膿が多量に溜り肛門周囲膿瘍になることもあります。あまり長期間(10年以上) 放っておくとがんが発生することもあります(痔ろうがん)。 治療は肛門につながっている部分を含めて切除することになりますが、 複雑なものは専門医の手術が絶対に必要です。 専門医の手術であれば再発や肛門機能の低下はほとんどありません。



(5) 肛門周囲湿疹

肛門のまわりがただれてかゆくなる病気です。 肛門を紙などの硬いものでゴシゴシこすることが主な原因で、 こすることによって肛門やその周囲に浅い傷ができ 弱い痛みがかゆみに感じるためますますこすっているうちに慢性化します。 ひどくなるとかゆくて夜も眠れないほどになります。 まず紙やタオルなどで強くこすらないようにし、 慢性湿疹に効果がある軟膏を塗るようにして下さい。 あまり治らない時には専門医に診てもらって下さい。






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